そろそろクリスマス&年末年始・・・
泡ものの出番です!

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泡ものと言えば、スパークリングや発泡清酒などいろいろありますが。やはり、スパークリングワインの頂点「シャンパーニュ」を思い浮かべますね!

シャンパーニュとは

「シャンパーニュ」(または「シャンパン」と呼ばれます)は、フランスの北東部、首都パリから車で約1時間の距離の地域で造られる、ややお値段がお高いスパークリングワインです。 主な使用ブドウ品種は、黒ブドウ2種(ピノ・ノワールとムニエ)、白ブドウ1種(シャルドネ)で、3種類はほぼ同量に栽培されていますが、栽培地域によりメインで栽培される品種が変わってきます。 実はシャンパーニュと一口にいっても、ブドウ畑は3.3万ha(東京ドーム7,500個くらいの広さ)なので、ブドウ栽培と製造する地域が実はさまざまです。 本日は3つの地域をご紹介します。

①「モンターニュ・ド・ランス(ランスの山)」
大聖堂で有名な町のランスを含む地区で、ピノ・ノワールの栽培が盛んです。

②「ヴァル・ド・ラ・マルヌ(マルヌの谷)」
ここではムニエの栽培が盛んです。ちなみにムニエとはフランス語で小麦粉という意味で、これは、「ブドウの葉の下側と上側に小麦粉が軽くまぶされているように、白く見える」ことからきています。そういえば、魚の調理法でムニエルと言ったら、小麦粉とバターを使いますね。

③「コー・ト・デ・ブラン(白い丘)」
名前の通り、白ブドウがメイン、ほぼシャルドネの栽培で占められる地域です。

『新訂ワインの基』より

さて、シャンパーニュにはヴィンテージ(西暦)の記載があるものとないものがあります。基本的にはブドウの出来が良い年であり、かつ製造(醸造)もうまくいったものに年代が記載されることになります。そうでない場合は、造り手は昨年以前のブドウをブランドして造ります。 ヴィンテージシャンパーニュは、その年の特徴がでますし、ヴィンテージの無いもの(ノンヴィンテージ)は造り手の調整で比較的毎年同じようなタイプに仕上げます。 使うブドウ品種は先述の3つの品種などをブレンドするケースや1種類のみの使用のケースと造り手のコンセプトによりますが、

白ブドウ(シャルドネ)だけで造られたシャンパーニュを「ブラン・ド・ブラン(白の白)」と言ったり、

黒ブドウ(ピノ・ノワールとムニエ)を使用し、白ブドウを使用しない「ブラン・ド・ノワー(黒の白)」というものがあります。

つまり、ロゼシャンパーニュには当然「ブラン・ド・ブラン」が存在しません。

フランス語の意味がわかると、シャンパーニュにつけられている名前の意味が分かるようになるかもしれないですね!

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クリスマスから年末年始のお祝い事、おいしい料理の前にシャンパーニュで乾杯!とゆきたいですね。でもほかのワインより値段が・・・・。

なぜ、シャンパーニュは高いのか?

まず、なんといってもその「ブランド力」。
そして、シャンパーニュの多くは、大手のメーカーがブドウ栽培者(農家さん)から原料を仕入れます。日本のワインや清酒と同様に仕入れ(原料)にかかる費用がすでに安くないのです。フランスのボルドーのシャトーなどはブドウ栽培とワイン醸造が1つの会社で行われるのが主流ですが、ほとんどのシャンパーニュはそうでありません(メーカーが所有するブドウ畑もあります)。

高くてもやっぱり、シャンパーニュ?!

パーティーでの乾杯やF1の表彰式でのイベント、古くはヨーロッパにおける航海前に無事を祈る「シャンパーニュ・サーベル(サーベルでボトルの口をたたき切り落とす)」など、お祝い事には欠かせないという風習が世界的にありますね。

また、シャンパーニュは複雑な製造法ですが、その一つにドサージュ(補糖・捕酒)という工程があります。購入者(日本人かアメリカ人かなど)の嗜好を考慮しレシピを変更するそうです。世界のスパークリングになるための顧客目線ありの製造も需要やブランドの向上の故の一つではないでしょうか・・・・

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皆さんの健康に乾杯! A votre sante!

【参考】
・『酒仙人直伝 よくわかるワイン』 出版:NPO法人FBO
・『新訂 ワインの基』出版:全日本ソムリエ連盟(ANSA)/NPO法人FBO
【注意事項】
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・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。

ライター紹介🍶

さんちゃそ
作って食べて飲むことが、趣味であり人生最大の楽しみ。
その過程で学んだ副産物を「知識のメモ」として記事に残しています。

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