HOME 記事 日本酒を知る・学ぶ 一本の地酒をもっと楽しもう!〜豊の秋(米田酒造)編〜 一本の地酒をもっと楽しもう!〜豊の秋(米田酒造)編〜 2022.06.14日本酒を知る・学ぶ こんにちは!日本酒のきき酒師の漫才師「にほんしゅ」の北井です! 全国に数多ある日本酒の銘柄。それぞれの地酒の背景を知ったり、地元の料理と合わせたりすると地酒がより一層おいしく感じるものですね。シチュエーションが美味しさに大きく影響するのが日本酒だと思いますので、その地酒に合う音楽や映画、落語などのエンタメと共に飲んだりするのも最高の楽しみ方だと思います。 唎酒師の漫才師「にほんしゅ」の北井一彰が、ただの酒好きとしての主観も交えながら「この一本をより美味しく、楽しく!」という思いで一本一本の地酒の楽しみ方をお伝えします。 島根県松江市の地酒「豊の秋」はどんな日本酒? 「豊の秋」の煙突は松江の街に馴染む米田酒造のシンボル 今回ご紹介するのは蔵にも訪問させていただいた島根県松江市の米田酒造の日本酒「豊の秋」です! 松江にて明治29(1896)年創業。米田酒造がある松江は日本海の幸、宍道湖・中海の幸、そして山の幸と季節ごとにさまざまな食べ物が楽しめる大変環境に恵まれた地です。春夏秋冬、それぞれの季節に旬のものがたくさんありますので、その地元の料理を受け入れる懐の深い味わいのお酒となったのでしょうね! ・代表銘柄「豊の秋」 「豊の秋」の味わいの軸を知っていただくためにぜひ飲んでいただきたい「特別純米酒 豊の秋 雀と稲穂」。 「ふっくら旨く、心地よく」を忠実に表現したお酒です 米田酒造の代表銘柄「豊の秋」は、自然からの恵みに感謝するとともに地域の暮らしも豊かになるよう、すべての五穀の豊穣を祈り、さらに芳醇なお酒が醸し出されるようにと名付けられました。 地元産原料へのこだわりもあり、酒米や水、リキュールに使うゆずなどの果物も基本的に島根県産のものが多いそうです。「メイド・イン・島根」な酒蔵さんですね! 「豊の秋」のコンセプトは「ふっくら旨く、心地よく」。この言葉通り、安心感満点の滋味深い味わいの日本酒です!現地でいただいた「豊の秋」は松江の食材・料理を受け止め、調和し、また次の一口を誘う。本当に素晴らしい相性、これこそまさに地酒です! 島根名物のおつまみ「あご(トビウオ)野焼きかまぼこ」と「豊の秋」はほっとする晩酌を演出してくれます。 島根の料理に似た料理を用意しよう!「豊の秋」はどこで飲んでも楽しめる! 「野焼きかまぼこ」「のどぐろの煮付け・塩焼き」「しじみ汁」などの島根の料理やおつまみと見事に合う地酒「豊の秋」ですが、現地でしか美味しく飲めないなんてことはありません!島根の料理と似たものを準備すれば家でも存分に「豊の秋」が楽しめます。 島根といえばしじみ。しじみ汁の旨味と「豊の秋」の燗酒も最高の相性です。 旨味・甘味、脂乗り抜群ののどぐろの煮付けといただいた「豊の秋」の相性の素晴らしさは忘れられません! 「野焼きかまぼこ」のような魚の練り物は相性抜群でしょう。ちょっといいかまぼこや竹輪、練り天などがあるだけでもう最高ですね。 「のどぐろの煮付け・塩焼き」を晩酌で出すのは豪勢すぎる、、、という場合は脂が乗った旬の魚の煮付けや塩焼きで十分代替できます。 「しじみ汁」なら自宅でもできるかと思いますし、魚介類のお出汁がベースの醤油や味噌の寄せ鍋なんかも「豊の秋」の旨味とバッチリ合うでしょう! 旨味・甘味・脂がしっかりの食材・料理で「豊の秋」の晩酌を楽しんでください。 「豊の秋」での晩酌には山田洋次作品がぴったり? 私は晩酌で日本酒を飲むときにそのお酒に合った映画をよく見るのですが、これは本当にオススメの晩酌方法です。ピタッと相性が合えば映画も日本酒も何倍も楽しめるのです。 米の酒・日本酒らしさ満点の旨味ふっくらで滋味深い味わいの「豊の秋」をより楽しむ為にはじわっと心が温かくなる邦画らしい邦画がいいと思います。 「男はつらいよ」「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」「釣りバカ日誌」などの山田洋次さんが監督や脚本をされている作品などは滋味深さの相乗効果がすごいことでしょう。 お酒がより味わい深く、美味しく感じられ、映画もより笑えてより泣けます! こちらも注目!「出雲地伝酒」 米田酒造さんは、出雲地方秘伝の料理酒「出雲地伝酒」の製造もされています もち米と米麹で造られる出雲地伝酒は、出雲地域で古くから特別な料理酒として使われてきました。濃厚な旨みと甘さ、そして独特の風合いがあり、野焼きかまぼこ・宍道湖七珍料理などに調味料として利用され、出雲の食文化に欠かせないものです。 小料理屋などでしか味わえない「美味しさ」を自宅で再現するお手伝いができる特別な料理酒(調味料)。それが「出雲地伝酒」です。 「出雲地伝酒」を取り寄せて、「豊の秋」の合わせる料理に使うのもいいですねー! 現地の食材や料理に似ているおつまみを用意して、そのお酒に合うエンタメとともに楽しむ晩酌は最高です。ぜひ「豊の秋」をご自宅でもたっぷりと楽しんでください! それでは今夜も日本酒で乾杯! 米田酒造株式会社公式WEBサイト 【注意事項】 ・記事、データ等の著作権その他一切の権利は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)に帰属します。 ・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。 ライター紹介🍶 (画像右) 北井一彰 『日本酒のきき酒師の漫才師「にほんしゅ」』として、相方のあさやんとともに全国のお酒にまつわるイベントでの日本酒漫才披露や司会、セミナー講師、各種メディア出演、コラム執筆などの活動を続ける。 【食卓には日本酒。話題には漫才師にほんしゅ。】を目標に、日々進化し続ける日本酒に追いつけるように奮闘中。 official website:http://nihonshu-sakemanzai.com/ Twitter:@nihonshukitai Instagram:@kazuaki_kitai 日本酒をもっと知りたい人におすすめの書籍や資格情報 Tweet Share RSS この記事のタイトルとURLをコピーする 日本酒を知る・学ぶ 夏至とは?その風習や、さけぱる流に楽しむ食べ物&飲み物を解説します! 日本酒と楽しむ、大人のおやつ