日本酒の知識を試そう!「日本酒検定」ってどんな資格試験?受検方法は?

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「日本酒検定」は日本酒の知識を深めることで、日本酒がもっと楽しくなる資格試験です。

次回は9月10日(土)に実施される「日本酒検定」。「どんな資格なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「日本酒検定」とはどんな資格なのか、どうやって勉強すれば良いのか、取得するとどんな良いことがあるのかを解説いたします!

日本酒検定とは

「日本酒検定」は日本酒が好きな方が日本酒について学び、知識を深めることでより楽しめることを目的とした資格試験です。テイスティングなどの試験はなく、あくまで日本酒に関する知識を問われます。
5級、4級、3級、2級、準1級、1級があり、初めて受検する方は5級、4級、3級からチャレンジすることができます。

どうやって受検する?

4級と5級はいつでも好きな時にネット上で受検することができます。結果はその場ですぐにわかり、合格であればデジタル認定証書が発行されます。受検料は各1,000円と手軽なのが魅力です……!

2級と3級はCBT試験(全国のテストセンターで受検できる)と会場受検のいずれかを選ぶことができます。
CBT試験は自分のスケジュールに合わせて、自宅の近くなどを選んで受検できるのが便利です。テストセンターにあるパソコン上で回答していき、終わり次第テストは終了。合否結果もその場で確認できます。最初に選択した日が都合が悪くなってしまった場合、試験3日前までであれば日程を変更することができるのがとても便利でした。

試験会場の緊張感を感じたい方は会場受検がおすすめです。決まった日時で全国8会場(札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、広島、福岡)、または東京など一部の会場にて受検できます。準1級以上は会場受検のみとなります。

どんな内容が出題される?

日本酒検定の出題分野は下記の通りです。

・歴史、文化…歴史、文化(飲酒文化、地域文化など)
・造り方…原料(米、水、微生物)、製造方法
・モラル・マナー…未成年飲酒の危険性や飲酒運転の撲滅など、飲酒のモラル、マナー
・楽しみ方…飲用温度、酒器、料理との相性、ラベルの読み方など
・雑学…生産量、消費量、海外事情、銘柄、醸造元などさまざまなこと

日本酒全般について、歴史から造り方、雑学までさまざまな知識を問われます。

たとえば2級の問題例を見てみると……

【問】生酒の理想的な保存温度を選択肢より一つ選べ。
1)-10℃
2)5℃以下
3)10℃
4)15℃

【問】茨城県を代表する郷土料理の組み合わせとして正しいものを選択肢より一つ選べ。
1)鱒寿司、イカの黒作り、白海老料理
2)あんこう鍋、そぼろ納豆、わかさぎの煮つけ
3)しもつかれ、湯葉料理、ちたけ蕎麦
4)クエ鍋、めはり寿司、さんま寿司

など、学ぶのも面白く、知っているとさらに日本酒が美味しく楽しめそうな問題もたくさんあります。

出題範囲は、5級~3級までは『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』、2級以上は『新訂 日本酒の基』から出題されますので、受検する方はテキストをしっかりと読み込みましょう。筆者も3級を受検したのですが、テキストの端っこに書いてあるようなコラム的なところから出題されたりもするので、気を抜かず隅から隅までしっかりと読み込むことをおすすめします!!

合格するともらえるもの

「日本酒検定」に合格すると、5級と4級はデジタル認定証書、3級以上はカード型の認定証書がもらえます。カード型の認定証書はかなり高級感があって“名前”も印字されているので、めちゃめちゃテンションがあがります!

さらに1級に合格するとカード型の認定証書に加え、日本酒に博識な人として“日本酒名人認定”され、「日本酒名人」の認定証書が発行されます。これはかなり自慢できそうですね~!
1級はかなりマニアックな問題も出題されるそうなので、合格するのはかなり難しそう。なので合格することができたらかなりの自信につながりますよね。

次回の日本酒検定は9月10日(土)に実施されます。申し込み期限は8月31日までなので、少しでも迷っている方は申し込み期限を過ぎないように注意してくださいね。筆者も2級を申し込みました。こういうのは申し込んでしまえば頑張って勉強したくなるもの。自分を奮い立たせるためにもまず申し込みをしちゃいましょう!

他にも、焼酎検定・ワイン検定・ビール検定・スピリッツ検定もあります。大人になるとなかなか勉強をする機会も減ってしまうので、こうしたお酒の資格のコンプリートを目指してみることでさらに充実したお酒ライフを目指してみませんか?

【日本酒検定 実施概要】

・受検資格 20歳以上
・出題範囲 5級~3級:『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』/2級~1級:『新訂 日本酒の基』
・出題形式 四肢択一選択方式
・時間 50分間
・検定方式 5級~4級:ネット受検/3級~2級:CBT受検もしくは会場受検/準1級~1級:会場受検
・合格基準 5級~3級:正答率70%以上/2級:正答率75%以上/準1級:正答率80%以上/1級:正答率85%以上

日本酒検定の詳細はこちら

【参考】
日本酒検定
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ライター紹介🍶

松本果歩
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、
社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。
お酒好きが高じて国際唎酒師の資格を取得、日本酒のお店でも働いています。
Twitter:@KA_HO_MA

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