HOME 記事 あれやこれや この夏、❝日本酒ハイボール❞に注目! この夏、❝日本酒ハイボール❞に注目! 2022.07.26あれやこれや SSI研究室専属テイスター・酒匠・日本酒学講師・唎酒師・焼酎唎酒師・J.S.A SAKE DlPLOMAの吉川亜樹です。 関西を中心にタレントとしてテレビ・ラジオに出演中! この他にも、日本酒専門YouTubeチャンネル「日本酒女子のSAKE」講座で日本酒の魅力などをわかりやすくお伝えしています。 皆さん、日本酒ハイボールってご存知ですか? え?ハイボールってウイスキーで作るんじゃないの?と思ったそこのあなた! この夏、『日本酒ハイボール』がじわじわときているんです。 いや、ひょっとすると大きくブレイクするかもしれません。 日本酒ハイボールの作り方は簡単! 好みの日本酒を炭酸で割るだけです。 ただし、いくつかコツがあるのでぜひ実践してみて下さい。 その1、『グラスに氷をたっぷり入れるべし』 氷をたっぷりと入れたグラスにまず日本酒を注ぎます。 そして、氷の表面を日本酒で濡らすようにした後から炭酸水を注ぎます。 こうする事でお酒の味が薄まりにくくなります。 その2、『なるべく強炭酸を使うべし』 炭酸感が強い方がやはり美味しいのでなるべく強炭酸の製品を選びましょう。 炭酸を後から注ぐ為、ヘタをするとガスが弱くなりがちです。それを防ぐためにも強炭酸がオススメ。最近ではコンビニなどでも強炭酸と銘打ったペットボトルがたくさん売られています。 その3、『なるべく度数の高い日本酒を使うべし』 ハイボールですから結局お酒は薄まります。であれば例えば原酒のような度数の高い日本酒がオススメ。18度や19度と言ったアルコール度数の高い日本酒を好みで選んでみましょう。 逆にそう言った度数の高い原酒はそのまま飲むと結構キツかったりしますのでちょうど良いのではないでしょうか。あと、酔いにくくもなりますしね。 その4、『フレーバーにこだわるべし』 日本酒ハイボールはもちろんそのまま飲んでも美味しいとは思いますが、せっかくなら色々フレーバーを加えてみるのもオススメ。 例えば、レモンやライムと言った柑橘類は間違いない組み合わせです。 このほかにもミントを加えて清涼感を出してみたり、梅干しを潰して加えるのもアリ。 え〜っ!日本酒に梅干し!?と思われるかもしれませんが、これが意外と合うんです。 その5、『比率はお酒6炭酸4をベースにすべし』 ウイスキーの場合度数が高いので結構薄める感覚でハイボールを作りますよね。 でも、日本酒でそれをすると薄まりすぎ。20度近い原酒であっても、焼酎のお湯割りや水割りの感覚で日本酒をやや多めにしてください。 それではここで根本的なお話をさせていただきましょう。 なぜ日本酒ハイボールが素晴らしいのか。 答えはひとつ!ズバリ!旨味成分が豊富だからです。 ウイスキーや焼酎などの蒸留酒はいわゆるアミノ酸などの旨味成分がほとんど含まれていません。原材料由来の香りを楽しむお酒なのです。 一方日本酒は世界のありとあらゆるお酒の中で アミノ酸などの旨味成分が最も豊富です。 原材料の米からして旨味の塊なのですから当たり前です。 そしてこの旨味成分があることで食事と寄り添ってくれます。平たく言うとつまみが美味しくなったり食事が進むというわけです。 日本酒は究極の『食中酒』なのです。 ハイボールも最初の一杯だけでなく食中酒として考えるのであればやはり旨味が欲しいもの。 日本酒ハイボールなら乾杯から最後のシメまで食事を通して楽しむことができます。 特に夏の暑い時には旨味+炭酸の清涼感が絶妙の組み合わせ。 ビールのように苦味が強いお酒だとどうしても食べ物によっては口の中で喧嘩をしてしまうこともあるかもしれません。 日本酒ハイボールならそんな事もなくどんな料理にもピッタリと寄り添ってくれるはず! いかがですか? 素晴らしいでしょう! ちなみに私は日本酒と料理のペアリングを楽しむ会を関西を中心に主催しています。 今年の夏はそうしたペアリング会の乾杯を全て日本酒ハイボールで提案してみました! お客さまの反応はどうだったと思いますか? 正直言って私自身もビックリするくらい大好評!おかわり続出で用意したお酒が足らなくなるのではとヒヤヒヤしました。 皆さん口を揃えて『しっかり日本酒の風味がするのにとっても爽やかで飲みやすい!夏にピッタリ』『お料理に合わせやすい!グビグビ飲めて飲み過ぎてしまう』などと絶賛して下さりました。 今年の夏は日本酒ハイボールが注目を集める事間違いなしです! 【参考】 ・『新訂 日本酒の基』(NPO法人FBO) 【注意事項】 ・記事、データ等の著作権その他一切の権利は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)に帰属します。 ・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。 ライター紹介🍶 吉川亜樹 SAKEタレント 大阪生まれ、大阪育ち。関西学院大学社会学部卒。初代ミス関西学院大グランプリ。 酒匠、日本酒学講師、J.S.A SAKE DIPROMA 、SSI研究室専属テイスター 関西を中心にテレビやラジオ、雑誌媒体などに出演する傍らシンポジウムのパネラーなどとしても活躍中! YouTube『日本酒女子のSAKE講座』で日本酒の魅力を発信中! 2021年末、念願の酒販免許を取得「SAKE-AKI‘S STORE」開設! 日本酒のプロデュースや定期的な日本酒ペアリング会なども主催! YouTube「日本酒女子のSAKE講座」 日本酒ECサイト「SAKE-AKI‘S STORE」 Instagram「yoshikawa_aki」 日本酒をもっと知りたい人におすすめの書籍や資格情報 Tweet Share RSS この記事のタイトルとURLをコピーする あれやこれや, 日本酒を知る・学ぶ こんにちは!女唎酒師軍団です『3年分の熱い想いを大阪地酒に込めて帰ってきた「天満大酒会」』 どうやって日本酒を選べばいいの?日本酒の香りや味は4つに分けられる〜前編