日本酒の表ラベルの用語を簡単解説

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さまざまな表記のある日本酒のラベル。最近では蔵元によって異なる記載内容だったりと、書かれている内容も多様化しています。そうは言っても、ラベルに書かれている内容にはある程度の法則があります。
ここではまず、表ラベルを読み解く要点を簡単に解説!

①「日本酒」と呼べるお酒

日本酒は、酒税法では「清酒」と呼ばれます。古来はどぶろくや、にごり酒に対して、透明な上澄み部分だけを抽出したものを清酒と呼んでいましたが、日本酒の法律用語として使用されるようになりました。

清酒の定義はこちらの2つ。
・必ず米を使うこと
・必ず漉すこと

また、この「漉す」とは、酒税法では上槽を指し、その後に行う滓引きや濾過作業とは異なります。

②「特定名称酒」ってなんだろう

日本酒の分類の基本は「特定名称酒」で、1990年から適用された表記です。
原料と精米歩合の組み合わせにより8種類に分けられ、次の3つのグループに分類できます。
A「純米酒」グループ       :原料に米・米麹のみを使用
B「本醸造酒」グループ      :原料に米・米麹の他、規定量内の醸造アルコールを使用
C「吟醸酒」「大吟醸酒」グループ :原料を問わず、精米歩合が60%以下

特定名称酒の規定では、少しややこしいことも。
例えば米・米麹を原料とした40%精米歩合の日本酒は、純米酒・特別純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒のどれでも表記できてしまいます。
特定名称酒は原料・製法の規定なので、香味の特徴を正確に説明できるものではないのです。

③日本酒の「銘柄」のハナシ

●日本酒の銘柄にめでたい漢字が多い理由
日本酒の銘柄にはめでたい漢字が多く使われています。鶴、山、正宗、菊、金などがよく使われ、日本酒がハレの日の飲料であったことがうかがえます。
特に正宗と名の付く日本酒が多い理由としては、櫻正宗酒造の六代目が臨済正宗の経典を見て、正宗の音読みセイシュウが清酒に近く縁起がよさそうだとひらめいたから、というものや、名刀正宗にあやかってキレの良い味わいを表したかったから、など諸説あります。

●最近ではユニークな銘柄も
近年では、凝ったラベルも続々と登場しています。「おんな泣かせ」「死神」「タクシードライバー」「すっぴんるみ子の酒」「モヒカン娘」「白瀑ブルーハワイ」など、パンチの効いた斬新な銘柄が数多くあります。
名前だけでなく、デザインも凝ったラベルも続々と登場しているので、「ジャケ買い」したくなることも多そうです。

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銘柄の意味を知ることで、日本酒の楽しみが広がりそうですね。

④製造年月日とアルコール度数

ラベルに書かれている製造年月日は、「日本酒を瓶に詰めた月や日」なので、製造年月日だけを見て新酒や古酒などの判断はできません。また、賞味期限と間違えないよう、ご注意を。

日本酒はビールやワインなど他の醸造酒と比較するとアルコール度数が高いのが特徴です。中には20%に近いアルコール度数の日本酒も存在します。
ご自身のアルコール耐性をよく考えて、日本酒を飲む前には必ずアルコール度数をチェックして、適量を飲むのがおすすめです。

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日本酒の“顔”とも言えるラベル。
ラベルの内容を理解できれば日本酒選びに困らなくなりそう!とは言え、日本酒入門者にはなかなか難解なのも事実。
まずはここで簡単に解説する「表ラベルで見るべき要点」を頭の片隅に置いて、日本酒を楽しんでみてください。

【参考】
・『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』『新訂 日本酒の基』(NPO法人FBO)
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さけぱる編集部
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