SSI研究室専属テイスター・酒匠・日本酒学講師・唎酒師・焼酎唎酒師・J.S.A SAKE DlPLOMAの吉川亜樹です。
関西を中心にタレントとしてテレビ・ラジオに出演中!
この他にも、日本酒専門YouTubeチャンネル「日本酒女子のSAKE」講座で日本酒の魅力などをわかりやすくお伝えしています。
皆さんは、『クラフトコーラ』というのをご存知でしょうか?
クラフトというのは、『職人の』とか『手作りの』という意味で、大量生産品ではなくこだわりの少量生産のものに使われます。
クラフトコーラはスパイスや無添加などにこだわった大量生産品とは一味も二味も違うコーラのことです。
実は、昨年くらいからこのクラフトコーラがブームになっています。なかでも酒蔵が作るクラフトコーラが全国各地で注目を集めています。
ここで少し歴史のお話。
酒蔵が造る日本酒以外の製品としては、『クラフトビール』が有名です。これは地酒にならって地ビールとも呼ばれています。
1994年の酒税法改正でそれまで大量生産しか認められていなかったビールが少量生産も可能となりました。これをきっかけに第一次の地ビールブームが訪れます。
全国の酒蔵がこぞって特色あるユニークなクラフトビールを生み出しました。
その後景気の低迷や発泡酒の人気に押されるなどしてブームは衰退しますが、2011年頃から再び第二次のブームが始まります。
現在では、全国で500以上のブリュワリーがあると言われていますがやはり醸造技術を持っている酒蔵のものが人気です。
そんな中、2020年からのコロナ禍で大きな変化が訪れます。
緊急事態宣言が出され、飲食店でのアルコール提供もできなくなり、日本酒もクラフトビールも焼酎も売り上げが激減します。
一方で、こだわりのノンアルコール飲料への需要が高まり、クラフトコーラが続々と誕生したという訳です。
クラフトコーラは酒蔵にとってはまさに生き残りをかけた戦略のひとつといっても過言ではありません。
そんなクラフトコーラの美味しい飲み方をご紹介しましょう!
ちなみにこの場合のクラフトコーラは原液を薄めて飲むタイプです。
それでは異次元のコーラワールドのはじまりはじまり!!
まずは基本の炭酸割 やはり何といっても基本の炭酸割は外せません。製品によっても違いますが、だいたい何倍に薄めればよいかは書いていますので、後はお好みで。 ポイントは、グラスに氷を入れてまずはクラフトコーラをゆっくりと注ぐこと。氷の表面を濡らす感じが良いでしょう。 そして炭酸で割るわけですが、できれば強炭酸のものを使ってください。その方がより爽やかに清涼感を満喫できます。 レモンやライム、オレンジなどの柑橘を絞ると味の変化が楽しめます。
ミルクで割ってコーラチャイ
え~っ、牛乳!?と思われるかもしれませんが、これが意外と合うんです。
やはり製品に合わせた薄め方で牛乳を入れるだけなのですが、よく混ぜて飲むとまるでチャイティのような不思議な風味が生まれます。
クラフトコーラは、スパイスにこだわって作られていることが多いため、まさにインドのスパイシーなチャイのようになるということです。
これはあればでよいのですが、シナモンパウダーなどを上からかければ更にスパイシーに!!
ぜひ試してくだチャイ!!
ビールで割ってグビグビと!
今度はビール!?と驚いたそこのあなた!ビールで割るのは変でも何でもありません。
ジンジャーエールをビールで割ればシャンディーガフ。トマトジュースをビールで割ればレッドアイ。ソフトドリンクをビールで割るカクテルはもともとあるのです。
クラフトコーラをビールで割るとビールの苦みが程よく抑えられてとても飲みやすくなります。加えてスパイシーな香りが引き立ち、まさに地ビール感覚!
暑い夏はこれで決まり!!
当然日本酒割りもやらなければ!
酒蔵の作るクラフトコーラを日本酒で割らない手はありません。
できれば同じ酒蔵のクラフトコーラと日本酒で。日本酒はどんなタイプを使っても結構ですが、出来上がりはかなり甘くなることを覚悟してくださいね。
これはもう新しいカクテルの誕生。甘めのカクテルが好きな女性なら結構はまるはず!
ちなみに応用編として、これをアイスクリームにかけたり、かき氷のシロップ代わりにしたりするというのも個人的にはおススメです。
でもやっぱり鉄板は焼酎割
ここまでいろいろと割り方などを解説してきましたが、やはり何といっても最高におススメなのが、焼酎と炭酸で割るハイボール。
いわゆる『コークハイ』ということになりますが、その辺の居酒屋さんで飲むコークハイとは別次元の最高のコークハイが出来上がります。
割る比率はお好みなのですが、使う焼酎はいわゆる甲類焼酎でも大丈夫。いや、むしろ、コスパの良い甲類焼酎の方が向いているかもしれません。
ライトタイプの焼酎を使う方が、クラフトコーラの良さが際立ちます。
どこにもないこだわりのコークハイ、この夏の、いや、今年のとっておきの焼酎ハイボールとして試してみてはいかがでしょうか?
さあ皆さん、いかがでしたでしょうか?
クラフトコーラにはそれぞれの酒蔵のこだわりが詰まっています。
スパイスの配合も全て違いますし、酒蔵によっては米麹から抽出した米発酵エキスなどをブレンドしているところもあります。
実は私も今までコーラが苦手であまり飲んだことがなかったのですが、クラフトコーラだけは別物。すっかりファンになってしまいました。
皆さんの飲み方の提案などがあればまた教えてくださいね。
【参考】
・『新訂 日本酒の基』(NPO法人FBO)
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吉川亜樹
SAKEタレント
大阪生まれ、大阪育ち。関西学院大学社会学部卒。初代ミス関西学院大グランプリ。
酒匠、日本酒学講師、J.S.A SAKE DIPROMA 、SSI研究室専属テイスター
関西を中心にテレビやラジオ、雑誌媒体などに出演する傍らシンポジウムのパネラーなどとしても活躍中!
YouTube『日本酒女子のSAKE講座』で日本酒の魅力を発信中!
2021年末、念願の酒販免許を取得「SAKE-AKI‘S STORE」開設!
日本酒のプロデュースや定期的な日本酒ペアリング会なども主催!
YouTube「日本酒女子のSAKE講座」
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