日本酒初心者にも!プロになるにも!日本酒のおすすめ資格

「おすすめしてもらう日本酒をよく飲むけれど、自分で選べたらもっと楽しめそう。」
「本格的に勉強して、人にすすめられるような日本酒のプロになってみようかな。」

美味しく日本酒を飲んでいると、こんな考えが頭をよぎることがあるものです。
実際に、日本酒について知識を身に付けて飲んでみると、味の予想をしたり料理にあうお酒を選べたりと、いろいろできることが広がってきます。
日本酒の資格は、より深い楽しみへの、またプロとして活躍するための「鍵」といえるでしょう。

自分の考えやレベルに合わせ、趣味として、またプロとして、その日本酒に合う飲み方を考えたり人におすすめしたりと、楽しむ資格から仕事として活用できるものまで、新たな扉を開く「鍵」をいくつかご紹介します。

日本酒のおすすめ資格

<日本酒を楽しむ・知識を深める資格>
①日本酒ナビゲーター
②日本酒検定

<日本酒のプロになる資格>
③唎酒師(ききさけし)
④国際唎酒師
⑤酒匠
⑥日本酒学講師

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まずは気軽に楽しめる資格から!日本酒初心者でも楽しみながら取れる資格をご紹介します。

日本酒を楽しむ・知識を深める資格

① 日本酒ナビゲーター

日本酒の魅力や楽しみ方をより広く知ってもらうために設けられた、消費者向けの資格です。
試験等はなく、日本酒ナビゲーターの認定セミナーを受講することで取得できます。
日本酒度や精米歩合といった専門用語や、日本酒の製法、酒米や水など原料のこと、日本酒の歴史や文化、日本酒の味わいの違いについてなど、セミナーによって学ぶ内容もさまざま。気になるセミナーを受講して、楽しみながら資格の取得を目指せます。
時間や場所を選ばずに、自宅などで受講できるオンデマンド受講がおすすめです。
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)、 日本酒学講師(SSI認定)が認定する資格です。
詳しくはこちら

② 日本酒検定

日本酒の魅力を知り、楽しむことを目的に2010年に設けられ、年間1,500人以上が受験する消費者向けの資格です。
試験を受検して合格すれば資格を取得でき、5級・4級・3級・2級・準1級・1級の順に、より高度な日本酒の知識が必要になります。

5級・4級・3級は20歳以上であれば誰でも受検できますので、日本酒の知識を気軽に学んだり、試すのに向いています。
5級・4級はネット検定で随時受検が可能。3級は全国47都市260か所以上の会場で受検できるCBT試験か、年1回8都市で開催の会場受検から受験方法が選べます。
受検費用は1000円~という、ちょっと飲みに行くような、比較的リーズナブルな価格で挑戦できる資格でもあります。
2級・準1級・1級は20歳以上であることに加えて受検級の1つ下位の級を取得済みである必要があるので、消費者向けの資格ではありますが、一定以上の日本酒に関する知識が必要になります。
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定する資格です。
詳しくはこちら

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続いて、日本酒のプロになりたい、日本酒のことを人に教えたい、など知識探求や仕事に使える資格をご紹介します。

日本酒のプロになる資格

③ 唎酒師(ききさけし)

日本酒のソムリエともいえる、日本酒を美味しく飲んでもらう提案ができるプロとなるための資格で、1991年に設けられ、4万3千人以上が認定を受けています。
原料や製法、歴史、表記など日本酒そのものの知識や、テイスティング、料理との相性、プロモーションなど日本酒のプロとして必要な知識が身に付きます。またその他の酒類やサービスの知識など、日本酒のみにとどまらない飲食や販売のサービスで必要な知識も身に付く資格です。
日本酒ナビゲーターや日本酒検定と比較すると取得費用がかかりますが、学べる内容は幅広くいろいろな場面で活用できる資格です。
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定する資格です。

唎酒師が取得できるコースは5種類あります。
・eラーニングコース:完全オンライン完結型。スマホで手軽に1問約5分から学べる
・通信コース:紙とペンで課題にチャレンジ書いて覚える
・2日間集中コース:全コース中最短。2日間の集中学習&試験で即日認定
・1日通学コース:1日かけた試験対策で疑問は即解決、復習もたっぷり
・オンデマンド受講コース:ライブ感ある講習会動画を何度でも、受講も受験も在宅で完結

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④ 国際唎酒師

基本的には唎酒師と同じ資格ですが、名前の通り、日本語ではない言語で学ぶところが唎酒師と異なります。
各国の消費者の嗜好、市場実態、文化、風習などに合わせて、日本酒を美味しく飲んでもらえる提案を外国語でする日本酒のプロになりたい方向けの資格です。
日本のみでなく、海外でも受験できるので、取得や活動の幅も広がりそうです。
言語は英語、中国語(※繁体字 ver.)、韓国語、フランス語、スペイン語から選べますが、日本で受験する場合に選べるのは英語、中国語のみ。他の言語での受験は、海外の提携校で実施する試験を受けることとなります。唎酒師と同じく日本酒ナビゲーターや日本酒検定と比較すると取得費用がかかりますが、学べる内容は幅広くいろいろな場面で活用できる資格です。
SSIインターナショナルが認定する資格です。
詳しくはこちら

⑤ 酒匠

唎酒師や焼酎唎酒師を超える、卓越したテイスティング能力を武器にセールスプロモーションを行える資格です。
日本酒や焼酎の製造から流通・サービス・消費まで、すべての場面で酒匠がその能力を発揮します。
水溶液を使って味の要素理解をしたり、香りの表現例も幅広く学ぶなど、第三者に正確に情報を伝えるための学習が豊富なのが特徴です。お酒の香味の「視覚化」や「数値化」も学ぶため、より伝わりやすい提案ができるようになり、販売企画立案力の向上が見込める資格といえます。
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定する資格です。
詳しくはこちら

⑥ 日本酒学講師

お酒を知った上で飲みたい、という消費者ニーズに応える、日本酒の知識を教えて広めるために、日本酒・焼酎の専門的な知識を持って正しい情報を教授できる、いわゆる‘お酒の先生’ になれる資格です。
合格すると、入門編の「日本酒ナビゲーター」「焼酎ナビゲーター」の認定セミナーを主催して、参加者にナビゲーター資格を認定できるようになります。
他にも自店のスタッフ教育や、酒文化の普及など、さまざまな角度から活用が考えられる資格です。
唎酒師や焼酎唎酒師などを取得してからでないと受験できない資格です。
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定する資格です。
詳しくはこちら

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最後にソムリエ認定団体などが実施している、他の日本酒の資格もご紹介します。

その他の日本酒の資格

⑦ J.S.A. SAKE DIPLOMA

日本ソムリエ協会が認定している資格です。
公式サイト※によると「日本酒・焼酎に関する知識を深め、技量を向上させることが、日本の食文化のより一層の普及と向上に繋がるものと考え、日本酒・焼酎に特化した認定制度である「J.S.A. SAKE DIPLOMA」を発足」として、2017年に始まった資格です。
47都道府県(280会場)でのCBT試験による第一次試験を通過すると、第二次試験のテイスティング・論述試験に進むことができます。
※2021年9月1日 J.S.A. SAKE DIPLOMA 公式サイトより抜粋

⑧ WSET SAKE

キャプランが認定している資格です。
公式サイトによると「日本酒に関わる仕事を始めようとしている人や、日本酒に興味のある一般の方におすすめの初心者レベルのコース」のLevel1(言語:日本語または英語)と「日本酒について十分な知識、テイスティング能力をお持ちの方を対象に、日本酒の主要成分と生産技術の違いがもたらす酒のスタイルや品質評価について「なぜその結論になったのか?」を論理的に導き出せる力を養うコース」のLevel3(言語:英語のみ)の2つのコースが選択できます。
※2021年9月1日 WSET SAKE 公式サイトより抜粋

まとめ

日本酒の資格と一口に言っても、何をしたいかによりそれに向いている資格、また切り口や難易度によってさまざまな資格があります。
自分が日本酒を楽しむための知識を深めるのか、または日本酒のプロを目指したり仕事に資格を生かすのか、など自分に合った「日本酒の資格=鍵」を手に入れて、日本酒の新たな扉を開いてみてください。

【注意事項】
・記事、データ等の著作権その他一切の権利は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)に帰属します。
・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。

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次は「日本酒の選び方」を学びましょう

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