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ノンアルコールといえば、ビールだけでなく日本酒もある!どんな味?アルコールを0.00%にするための製法とは?糖質ゼロまで?

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日本酒が大好きです。

しかし、さまざまな事情で「今日はどうしてもお酒を飲むことができない」という日もありますよね。
休肝日と決めている日、車を運転する日、翌日が仕事で早い日など……
しかしそれでも日本酒が飲みたい・晩酌がしたい、と感じた時は?そんな時に試してみたいのが「ノンアルコール日本酒」です。

近年、ビールを筆頭に、ワインやレモンサワーなど数多くのノンアルコール・酒テイスト飲料が登場しています。それらを飲んでみると、「ノンアルコールとは思えない!」というほどにクオリティが高いものも多く、驚かされます。しかし、日本酒のノンアルコールってピンとこない……。

そこで今回はノンアルコール日本酒を2種類飲んでみることにしました。実は2022年7月時点でノンアルコールの日本酒はまだ2種類のみの発売です。

「ノンアルコール日本酒」とは

日本酒テイスト飲料といって想起される造り方は、ひとつはいつも通りアルコール入りのものを製造し、あとからアルコールを抜く製法(脱アルコール製法)。しかし、今回現在販売されているノンアルコール日本酒は2種類とも最初から“アルコール発酵をさせない製法”でした。

月桂冠のノンアルコール日本酒には、辛口とそうでないものの2種類あります。いずれも大吟醸に近づけるため、フルーティな香りのフレーバーと甘みや旨味のもととなるアミノ酸を配合し、その味を再現しています。アミノ酸量を、日本酒よりも多く入れることでコクと甘味・深みのある味わいを再現しています。

一方で、福光屋「零の雫」はその製法のほとんどが企業秘密。唯一明かされているのは、その作り方は日本酒とほとんど同じだけれど、酵母によるアルコール発酵をさせていないということだけ。「甘酒に近い作り方」なのだそうです。

そんな製法についても意識しながら早速2種類を飲んでみましょう!

「ノンアルコール日本酒」を飲んでみた!

1. 月桂冠「月桂冠スペシャルフリー」

まずは月桂冠「月桂冠スペシャルフリー」です。
ちなみにこちらは、アルコールだけでなく、なんと糖質までゼロというから驚きです。

色は無色透明。口に含むと柔らかく優しい甘味のあとに、すっと抜けるようなアルコールっぽい雰囲気があります。甘口で華やか系の日本酒をものすごくやさし~~くした感じ。飲み終えたあとに口の中に残る感じはなく、とにかくライトに飲める感じです。

続いて、“辛口”の方もテイスティング。

色は同じく無色透明。口に含むとピリピリとして、「辛口の表現」を感じます。その後はすーーっとなじむように口の中で薄めの吟醸香のようなバナナっぽさが香り、後味にも少しだけピリピリする感じがあります。辛口とはいえ、やはり優しい口当たりが印象的でした。

2. 福光屋「零の雫」

そして福光屋「零の雫」です。

色は、月桂冠と比べるとかなり黄みがかっています。味も、口にいれるとリンゴジュースのような酸味を感じ、すーっと馴染むように消えたあと、少しアルコールっぽい感じがあります。月桂冠のものよりも味は濃いめで、甘さと酸味を強く感じました。

2種類とも、いずれも「日本酒そのものの味」をイメージして飲むと、日本酒に比べて少し単調に感じてしまうかもしれません。

そこでレモンを入れてみたり、炭酸水で割って「日本酒ハイボール風」にアレンジしてみます。
キリっとキレが足されて、お酒感が増したような気がします!おすすめです。

まとめ
「ノンアルコール」ということ。また、後からアルコールを抜く「脱アルコール製法」とは異なり、「アルコール発酵をさせない製法」で、成分で日本酒のような味わいを出すという製法であることから、完璧にそっくりな味で「言われなければ日本酒かと思った!」ということとは少し違いますが、“日本酒で晩酌”気分を味わいたい時にはそのお手伝いをしてくれそうです。味にキレを加えたい場合は、炭酸アレンジなどで工夫して「ノンアルコール日本酒」を楽しんでみてくださいね!

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ライター紹介🍶

松本果歩
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、
社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。
お酒好きが高じて国際唎酒師の資格を取得、日本酒のお店でも働いています。
Twitter:@KA_HO_MA

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