ワインの味も保存の良し悪しで大違い

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ワインは上手に保存しないと味が落ちてしまいます。せっかく飲むなら、おいしいまま飲みたいですよね。さて、品質をキープするコツとは?

紫外線はワインの大敵

紫外線はワインの大敵です。紫外線を浴びると茶色くなったり、不快な香りや味わいになることがあります。特に太陽光に含まれる紫外線は、短期間でワインにダメージを与えるので、完全に遮断を!また、蛍光灯などの光源にも、微量の紫外線が含まれるので注意しましょう。

適切な温度で保存する

長期保存するなら、ワインセラーで12~16℃で保存するのが理想ですが、数日から数週間で飲むなら、冷蔵庫にボトルを立てて保存してもいいでしょう。
常温(18℃前後)以上の場所に放置すると、不快な香りや味わいが生じることがあります。また、熱の影響でコルク栓が浮き出てワインが漏れる場合があるので注意しましょう。

適切な湿度で保存する

コルク栓のワインを長期保存する場合は、湿度を60~80%に保つのが理想です。ワインボトルを横に寝かせて保存するのはコルクの乾燥を防ぐためなので、アルミニウム製のスクリューキャップのボトルなら、横に寝かせる必要はありません。

振動や衝撃を避ける

炭酸ガスを含んだスパークリングワインに振動や衝撃を与えると、開栓時の吹きこぼれやボトル破裂のリスクが高くなります。また、澱(おり)のあるワインだと澱が拡散する恐れがあります。
フランスでは「ワインに旅をさせてはならない」と伝えられてきましたが、これは輸送中の振動や衝撃を受けるとワインが劣化するからです。

開栓後、いつまでワインは飲めるの?

「ワインは開栓後いつまで飲めるの?」「残ったらどうすればいい?」という疑問はよく聞かれますが、開栓後は空気接触を避けることが大切です。残ったワインの残量が少ないほど、また開栓後時間が経つほど酸化しやすいので、早めに飲み切るか、ボトル内の空気を抜き取る脱気栓の活用がおすすめ。

とはいえ、それほど神経質にならなくても大丈夫。栓をして冷蔵庫に入れれば数日程度は充分持ちますし、数週間以上も品質を保つこともあります。もしおいしくなくなれば、料理に使いましょう。酸化とは、ワインが酸っぱくなることではなく、空気に触れて香りのトーンが下がったり、不快な臭いになったりすることです。

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ワインの栓を開けたままにするとお酢になるというのは俗説ですよ!

【参考】
・『酒仙人直伝 よくわかるワイン』 出版:NPO法人FBO
・『新訂 ワインの基』出版:全日本ソムリエ連盟(ANSA)/NPO法人FBO
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