HOME 記事 旅・グルメ ー新潟ー雪国・越後湯沢の雪どけ水ー白瀧酒造ー ー新潟ー雪国・越後湯沢の雪どけ水ー白瀧酒造ー 2022.01.18旅・グルメ 今回は、文学でもウィンタースポーツや温泉など観光地としても有名な、越後湯沢をご紹介します! 「雪国」としても四季折々の大自然も、見どころ満載の越後湯沢 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という、川端康成の『雪国』の舞台で有名な越後湯沢は、新潟県の魚沼地方に位置します。 「雪国」の名の通り国内有数の豪雪地帯として知られ、苗場スキー場、GALA湯沢スキー場などのスキー場を有し、冬場は多くの方が訪れるスノーリゾート地として人気の地域です。 首都圏から越後湯沢までは上越新幹線で約70分、アクセスが良いこともあり、ウインタースポーツとは無縁人でも、水芭蕉の花やホタル観賞、紅葉となどの湯沢高原の大自然を満喫したり、湯沢温泉を中心とした温泉地を楽しんだりという目的で越後湯沢を訪れる方も多いのではないでしょうか。 また、夏には苗場スキー場を会場としたフジロックフェスティバルも開催され、春夏秋冬どの季節を切り取っても楽しめる場所です。 新潟県の玄関口として四季折々の楽しみ方があるここ越後湯沢ですが、足を運んだ際には「地酒」を楽しむことを忘れてはいけません。新潟県には約90の酒蔵があり、酒蔵の数はなんと全国1位。日本全体の約1割の酒蔵が新潟県に集中している酒どころなのです。 水の良さを生かした酒造りの酒蔵「白瀧酒造」 新潟県の代表的な地酒の一つに「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」があります。JR越後湯沢駅から徒歩4分のところに蔵を構える「白瀧酒造」の代表銘柄です。 白瀧酒造は、江戸と越後を結ぶ宿場町として栄えた湯沢町で、自然の恵みを生かした日本酒造りを160年以上続けてきました。 冬にたっぷりと積もった雪が春に雪どけ水となって地面にしみ込み、数十年の年月をかけて自然のろ過を経た軟水となります。白瀧酒造が目指すのは、この「水」の良さを生かした酒造りです。 2021年3月にリニューアルしたばかりの「純米吟醸 上善如水」は、さらに飲みやすさを追求し、まるで雪どけ水を口に含んだような柔らかい口当たりで、するっと喉の奥に消えていく、日本酒初心者にもやさしいお酒です。 世代を問わず親しんでもらい「日本酒を好きになったきっかけは上善如水だった」と言ってもらえるような日本酒を造りたい―。 そんな雪どけ水のようにピュアでまっすぐな白瀧酒造の思いを込めて、造られています。 酒造りの全てを仕切る「杜氏(とうじ)」を務めるのは31歳の松本宣機(たかき)さん。杜氏就任時27歳という若さは、新潟県内でも話題となったそうです。 その技術力は確かで、杜氏就任以来、手掛けた日本酒が2019年フランスの日本酒コンクール「Kura Master」でプラチナ賞を受賞、2021年は全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、酒造りのセンスを発揮しています。 必要以上に手を加えず温度管理を徹底するなど、自然の発酵を見守る繊細な酒造りから生まれる日本酒は、どれも口当たりが優しく飲みやすい仕上がりになるそうです。 越後湯沢駅直結で新潟の地酒を楽しめる「ぽんしゅ館」 JR越後湯沢駅直結の「ぽんしゅ館」に立ち寄れば、上善如水はもとより、新潟の地酒を気軽に楽しめます。県内約90蔵、100種類以上の中から気になる日本酒をワンコイン(500円)で最大5種類試すことができる「唎酒(ききさけ)番所」や、気に入ったお酒を購入できる「駅の酒蔵」など、商業施設でありながらじっくり日本酒を堪能することができる、人気の観光スポットとなっています。 唎酒番所で新潟の地酒を広く楽しむのもよし、白瀧酒造の銘柄を深く飲み比べるのもよし。 「みずのごとし」の名前の通り、雪国・越後湯沢の雪どけ水のようなシンプルで清らかな味わいを求めて、三国峠の長いトンネルを抜けてみてはいかがでしょうか。 【文章引用元】 ・交通新聞 2021年8月26日発刊『美酒漫遊の旅㊶ 雪国・越後湯沢の雪どけ水』より 【参考URL】 ・交通新聞電子版 https://news.kotsu.co.jp/ ・白瀧酒造 https://www.jozen.co.jp/top/ 【注意事項】 ・記事、データ等の著作権その他一切の権利は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)に帰属します。 ・記事・データ等は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。 次は「ー高知ー奇跡の清流「仁淀ブルー」ー司牡丹ー」を学びましょう ライター紹介🍶 さけぱる編集部 唎酒師の認定団体であるSSIの広報室所属アラサーチームで構成されている、さけぱる編集部です。私たちのような世代の皆さまが、お酒をもっとお洒落に気軽にスマートに楽しめるよう、たくさんの素敵な情報をお届けできるよう頑張ります🍶 日本酒をもっと知りたい人におすすめの書籍や資格情報 Tweet Share RSS この記事のタイトルとURLをコピーする 旅・グルメ 日本酒は怖くない!こんな飲み方もアリです 木曜日はのどが乾く?お酒好きが知っておきたいThirsty Thursdayー第1回ー