国際唎酒師直伝!ビールに学ぶ夏の日本酒の楽しみ方

今年は日本各地で異例の早さで梅雨があけ、すっかり夏本番ですね!
夏といえばビール!な人、結構多いのではないでしょうか?国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠の私、藤代あゆみも、ビールが大好きです。常夏の国、シンガポールに約7年住んでいたので、よくビールを飲んでいました。

夏はビール!の理由

さて、夏にビールが美味しく感じる理由はなぜでしょう?

日本でビールを飲むときは、キンキンに冷えていますよね。暑いときに冷たい飲み物を飲むと美味しい!納得の理由でしょう。シンガポールや東南アジアの国々では、ビールに氷を入れて飲むのが親しまれていて、私も大好きな飲み方です。

次に、ビールはシュワシュワとした泡。炭酸飲料は乾いた喉を潤してくれるので、喉の乾きやすい暑い夏にピッタリなんです。

もちろん、ビールは一年中楽しめます。でも、夏に合う理由を改めて考えてみると、面白いですよね。そして、この理由は、夏に日本酒を美味しく楽しむ方法のヒントにもなるんです!

夏に日本酒を楽しむヒント

あなたは普段、どんな風に日本酒を飲んでいますか?常温で保管していた日本酒を、そのままお猪口に入れて飲む人も入れば、ぬる燗や熱燗にして飲むのが好きな人もいるでしょう。日本酒の保管にこだわっている人は、冷蔵庫に入れていて、冷えた日本酒を楽しんでいるかもしれませんね。

先ほどのビールの説明にあった通り、暑い夏に日本酒を楽しむならば、断然冷やして飲むのがおすすめ!冷たいという温度もそうですが、冷やすと飲みやすくなるのもポイント。シンガポールでは、日本酒はアイスバケツに入れて、キンキンに冷やして飲むのが人気です。日本酒の味や香りを楽しみたい人は、ちょっとだけ常温に戻すといいですよ。

次にシュワシュワのお話。日本酒の中にもシュワシュワ系のものがありますから、それを買って飲むのもよし。でも、身近に手に入る商品になると、限られてしまいますよね・・・。そんなときは、日本酒をソーダ割にしちゃえばいいんです!

日本酒にソーダを入れるだなんて、邪道?いえいえ、そんなことはないんですよ。なぜなら日本酒(※原酒と書いていないもの)は、もともと水が足されているから。いつも飲んでいる日本酒が、実は水で薄められていたなんて!とびっくりする人もいるかもしれませんね。これは、酒蔵さんがケチっているわけではなく(笑)アルコール度数の高い日本酒がより飲みやすくなるように味わいを調整するため。日本語では、日本酒を水で割っていることから割水(わりみず)といい、英語では”addition of water”(アディション・オブ・ウォーター)といって、「水を足す」という表現。日本語と英語で違う表現になるのも面白いですね!

日本酒の飲み方は自由。夏に合うシンプルなアレンジをご紹介するので、あなたの好きな飲み方をぜひ見つけてみてください。

Sake on the rocks(サケ・オン・ザ・ロックス)
日本酒オンザロックです。冷やして飲むときに、一番ベースとなる飲み方で、日本酒に氷を入れるだけだから、とっても簡単です!

Sake and water(サケ・アンド・ウォーター)
日本酒の水割りです。日本酒にそのまま、もしくは、氷を入れてから水を入れるだけでOKです。自分の好きな日本酒の濃さを確かめながら、ちょっとずつ入れるのがポイントです。

Sake and soda(サケ・アンド・ソーダ)
「日本酒ハイボール」なんて呼ばれ方もする、日本酒のソーダ割です。こちらも、日本酒にそのまま、もしくは、氷を入れてからソーダを入れるだけ。日本酒の味わいを楽しむならば、ソーダは日本酒よりも少なく、逆にごくごく飲みたければ、日本酒よりもソーダを多めに入れるといいですよ。

Sake with lemon(サケ・ウィズ・レモン)
日本酒にレモン果汁を入れるだけで、とっても爽やかに飲むことができるのです!日本酒にレモン?!と驚かれた人もいるかもしれませんが、日本酒は酸味もある飲み物。だから、酸っぱいフルーツがとてもよく合うんですよ。レモンを絞るもよし、スライスして浮かべるもよし、めんどくさかったら、スーパーやコンビニで売っているレモン果汁を垂らすだけでも大丈夫。レモンだけでなく、ライムやすだち、かぼすなど、柑橘系のフルーツでもぜひ試してみてください。日本酒とライムはカクテル名もあって”Samurai Rock”(サムライ・ロック)と言います。

夏の日本酒「夏酒」

ここまで、いつも飲んでいる日本酒を夏らしく楽しむ方法をご紹介してきましたが、実は日本酒には「夏酒」というジャンルがあります!夏の気候や食べ物に合うような味わいだったり、見た目が夏らしく爽やかであったり、とても楽しい日本酒です。期間限定のものが多いので、見つけたら迷わず手に取りましょう!夏酒について詳しくは、SSI研究室専属テイスター・酒匠・日本酒学講師・唎酒師・焼酎唎酒師・J.S.A SAKE DlPLOMAの吉川亜樹さんのさけぱる記事「暑い夏こそ、粋に夏酒で涼を味わいませんか?」も読んでみてくださいね。

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【参考】
・『新訂 日本酒の基』(NPO法人FBO)
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ライター紹介🍶

藤代あゆみ
平成元年、東京生まれ、共立女子大学文芸学部劇芸術コース卒。日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)公認国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠。「日本酒オタクのあゆみせんせい」として、シンガポールを中心に、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米、南米など世界20カ国以上の人に向けて日本酒を広める活動を経験。好きな漫画は『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(平尾アウリ著、徳間書店)
Official Website:https://www.ayumi-and-sake.tokyo/
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